当記事は、以下の英語FAQを元にご案内させて頂きます。
断続的に映像が伝送できない問題は、主に2つの可能性が考えられます。
1. ケーブル品質または距離、敷設方法による信号減衰
EQで調整するエクステンダーは全て信号は不可逆変換によってストリーミング伝送されます。 そのため、ケーブルやコネクタ加工の品質や距離、敷設方法によって信号が減衰してしまうと、元に戻せないケースがあります。 各エクステンダーにあるEQは信号強度を増幅する機能となりますが、減衰しノイズが混在した信号を増幅しても読み取れないという状況になります。 そのため、信号品質が減衰してしまった場合は、EQによる調整では復号化できないために安定した映像が伝送ができない、というケースがあります。
2. ジッターエラーによる不安定化
減衰は、信号強度だけではなくタイミングも狂わせてしまい、決まったタイミングにデータを安定して伝送できないために映像が映らない、というケースです。
この場合は、環境を含む要因から信号が減衰し、複合的な条件が成立した時に事象が起こることが考えられます。
EQで調整するエクステンダーはジッター補正機能を搭載していないため、この場合に対し本体のみでの改善は不可能となります。
考えられる対策 1. 「VB800」を増設し、ジッターノイズを取り除く
事象の要因がジッターノイズでのみであれば、この方法で解決できるケースがあります。 HDMIブースター「VB800」は信号内に混入したジッターエラーを取り除く補正機能が搭載されており、VE800ARのHDMI OUTからモニターの間に接続することで、解決を図るという方法となります。
2. HDBaseT対応エクステンダーに交換する
事象の要因が信号強度の減衰とジッターノイズでのみであれば、この方法で解決できるケースがあります。 VE811などHDBaseT製品は、「信号強度自動調整機能」「ジッターエラー補正機能」が搭載されており、考えられる理由に対しての対策処置が可能になります。
3. TCP/IP対応エクステンダーに交換する HDBaseTエクステンダーはカスケード接続に非対応であるため、VE800A+VB802を利用した構成では対応できません。
この場合は「VE8900」などVE800A+VB802のようなカスケード接続による構成に対応した、TCP/IP形式での伝送が可能な通信安定性のある機器を利用しすることで回避することができます。
|