まずは、USBキーボードやマウスがKVMスイッチ本体の、キーボード専用ポート・マウス専用ポートに接続されているかご確認ください。
KVMスイッチ製品は、キーボードやマウスからの操作でポートを切り替えできるようになっており、デバイスを正しいポートに接続していないと動作できなくなる原因となります。 KVMスイッチ製品によってはデバイスのイラストアイコンのシルク印刷や立体刻印などが施されているため目視で確認できるようになっています。また一部エントリーモデルでは本体に印刷等がない代わりに、クイックスタートガイドに記載されている製品もございます。
■組み合わせ上で発生した相性問題に対して
弊社の製品は世界中で販売されており、キーボードやマウスも国際的に入手しやすいものを検証対象としています。 ただし、日本市場でも家庭用に販売されているキーボードマウスでは、以下のような問題が発生することが確認されています。
■キーボードの相性による問題例
・キーボードを接続すると、特定のキーが常時入力されてしまう
・キーを1回だけ押しても、入力が続けられるかチャタリングが発生する
・特定のキーのみ押しても、連続入力中に別のキー入力が起こる
・繰り返しキーを押しても、適切な入力ができない
■マウスの相性による問題例
・マウスを少し動かすだけで、カーソルが過剰に反応する
・カーソルが縦方向または横方向のみしか動かない
・画面の端にカーソルが張り付いてしまい、操作してもすぐに端に戻る
・カーソルの追従が遅れる(他のマウスでは問題なく追従する)
以下の特徴に該当する製品では安定動作の報告を頂く事が多いため、安定した運用を重視される場合はご参考下さい。
■安定動作するデバイスの選定ポイント
・グローバルで製造販売している製品 (例・DELLやHP製品に同梱されている「標準キーボード」として登録されているコンソールデバイス) ※ ・多機能キーボード/多機能マウス非対応KVMスイッチを利用する場合は、HIDデバイスとして認識されるキーボード
・マルチメディアキー、USBハブ、アナログ音声入力、ゲームパッド機能などキーボードやマウス以外のデバイスの機能が搭載されていないこと※
・有線であること
・マウスは2ボタン1ホイールマウスであること (例・LogicoolやMicrosoft製デバイスのベーシックグレード製品)
・専用ドライバ/専用ソフトウェアが不要であること
■技術的備考
上記デバイスは次のような特徴があります。
・USB1.1デバイスであること
・内部機構にUSBハブがなく、1つのUSB HID入力デバイスとして認識されること
・マウスの場合、ポーリングレートが125Hzであること (DPI400が好ましい)
(2024年2月29日追加) HPE製標準キーボード「KU-0325」はハードウェア内にキーボードの他、複数デバイスが内蔵していることが確認され、KVM本体のキーボードポートに卒族しても動作できないケースが確認されました。そのため、メーカー標準キーボードでも複合的な機能が搭載されているために利用できないケースがありうるため、ご留意いただきますようお願い申し上げます。
※
Nキーロールオーバー・USB2.0キーボードなど、キーボード側で独自の機能が搭載されている製品は動作しないという報告を多く頂いております。
マウスでも独自LEDやレーザー式読み取り、高ポーリングレート製品では動作しない報告を頂いております。
他にも日本国内市場専用で開発されている製品の場合、デバイスのチップが独自仕様によることから特定のモデルや型番は同じでも製造ロットによって動作しないなど報告を頂いております。
デバイスが複数入っているか簡易的に確認する方法としてはWindowsのデバイスマネージャを開いたまま、KVMではなくPCに直接USBデバイスを接続することで機器が複数追加されるか目視で確認できます。
誠に恐れ入りますが、安定した操作などを必要とされる場合は、上記メーカーの製品のご利用をご検討いただければ幸いです。 また、ラックマウント型KVM製品であれば、CL3800NWなど弊社のKVMコンソールドロワーで動作が確認されていますため、こちらもご検討ください。 また、下記のFAQにもごさいますため、ご参照ください。
(2024年2月29日更新) |
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