UTPケーブルでも信号の伝送で現状にて問題ない場合はそのままでもご利用は頂けます。 ただし、検証時点では問題なく利用が出来ていても多数の機器が稼働する本番環境では通信が安定して出来ないという報告も頂いております。
STPを推奨するケースとは以下の状況となります。
・ケーブルを壁や天井へ埋め込む場合 ・サーバーラックなどケーブルが多数敷設されているためにケーブルを束ねなければならない場合
・無線局や空調機器など、ノイズが多い場所に敷設する場合 (UTPケーブルだと、特に季節の変わり目やインフラのメンテナンスをきっかけにトラブルが発生しやすいという報告を頂いております)
データ転送量が多い、高速転送での通信を要求するデバイス、延長距離が長くなるほど外部ノイズ(エイリアンクロストークなど)の干渉を受けやすい傾向があります。 耐ノイズ性能に関しての対策は取られておりますが、STPを使用すれば完全に対策出来るというものではなく、改善されないケースも確認しております。 この場合は、電磁ノイズに関する影響を受けないファイバーケーブルを利用するエクステンダーや、TCP/IPでの延長するエクステンダーを光メディアコンバーターによる伝送で解決されたケースもございます。
以上の理由にてノイズや静電気による誤作動の抑止をするケースがあることから、STPケーブルの使用を推奨させて頂いております。 STPケーブルを使用する際は、必ず製品のアース接続を施工してください。 アースを接続しない場合はUTPケーブルを利用するよりもパフォーマンスが悪化するおそれがございます。
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