表示できないポイントがいくつかございますため、以下をご確認ください。
■ローカルユニット側にモニターを接続しているかご確認ください VGAの映像を延長するエクステンダーは仕組みとしてローカルユニットに繋いだモニターへ出す映像を複製して、リモートへ延長します。 ローカルユニット側にモニターを繋いでいない場合、PCによっては、「モニターと接続していない」という判断をすることがあります。
■留意点 KVMエクステンダーのローカルユニットには、ディスプレイエミュレーション(PCがモニターと直結していると認識させる)機能は搭載されていません。 また、ローカルユニットにはEDIDを保持する機能は搭載されていないため、機器の起動順番が適切でないと正しく期待するフォーマットでの映像信号を出力できなくなる原因となります。
モニターを繋いでいない場合は、 ・低い解像度の映像を出力する(解像度変更不可)
・過去に繋いだことのあるモニターの型番を自動的に選別して出力する(ユーザーによる型番指定は不可)→リモート側のモニターが異なる型番のモニターは対応できないため、OutOfRangeなどの表示が出てくる ・映像を出力しない
というPCによって個別の挙動となります。
そのため、利用する場合は、推奨構成としては、エクステンダー本体にローカルユニットとリモートユニットにそれぞれに同じ型番のモニターを接続して利用することを推奨しています。ローカルユニットにモニターが接続できない場合は、2A-130GなどのEDIDエミュレーターなどをローカルユニットに接続し、疑似的にモニターを接続するという処置を行ってください。
■電源投入を適切な順番で行っているか確認を行ってください
WindowsVistaSP2以降のPCは、起動時に接続されているモニターの情報を取得し、接続している機器の情報を同期させて表示設定を行う仕様になっています。 その仕組みに合わせて、接続されている機器内に使用するモニター情報を同期させるよう電源投入順番が必須となります。
ブレーカーなどによる一括電源投入では情報の同期が出来ずに、解像度設定が出来ない、映像が映らないなどの事象が発生することがあります。 VGA系のエクステンダーでは共通して、モニターの情報を一度本体に取得させてからPCを立ち上げることがトラブルを回避する方法となります。
■電源投入順番
1. エクステンダーのローカルユニットに接続しているモニター 2. ローカルユニット 3. リモートユニットに接続しているモニター 4. リモートユニット 5. ローカルユニットに接続しているPC(ソース機器)
■調整機能を確認する エクステンダー本体は起動時に接続しているツイストペアケーブルの長さを確認し、信号の強度を調整します。
ケーブルコネクタの施工が適切ではない場合は、調整を行っても色ずれ、画面が映らないケースがあります。
その場合は、手動による信号調整機能を再度実行することで映像が映るかご確認ください。 製品によって調整方法が異なるため、製品マニュアルをご参照ください
(参考記事)
(2023年12月21日更新)
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